ホープツーリズム、23年度最高396件 福島県独自、4年連続増加

 

 県は13日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みを発信する県独自の旅行施策「ホープツーリズム」の2023年度の件数が396件(前年度比77件増)で、過去最高となったと発表した。ホープツーリズムの浸透などを背景に一般団体の旅行が増えた一方、教育旅行の減少などから参加者数は前年度を1330人下回る1万6476人にとどまった。

 件数は富岡町に昨年5月に開設したサポートセンターを中心に関連施設や事業者などとの連携が拡大し、ホープツーリズムが浸透してきたことが要因とみられ、4年連続での増加となった。参加者数は、多くを占めていた教育旅行の一部が新型コロナウイルスの5類移行に伴い、従来の教育旅行先に戻る動きが大きく影響した。一般団体の参加者は前年度を1278人上回る5497人だったのに対し、教育旅行の参加者は2608人下回る1万979人だった。

 県は本年度も首都圏を中心とした企業や学校へのPRに継続して取り組むほか、体験型講座(ワークショップ)などを通じて訪れた参加者に学びを提供する総合案内人の質の向上などを図り、一層のホープツーリズム拡大に取り組む考えだ。