「天鏡蒸溜所」稼働祝う ウイスキー、34年の出荷目指す

 
あいさつで駿介さんへの思いを語る小池信介社長(左)

 リオン・ドールコーポレーション(福島県会津若松市)のウイスキー製造を担う関連会社「天鏡蒸溜所」(磐梯町)は15日、北塩原村の裏磐梯レイクリゾートで竣工(しゅんこう)祝賀会を開き、関係者が蒸留所の稼働開始を祝った。10年間熟成させて2034年に「天鏡」のブランド名で出荷を目指している。

 施設はリオン・ドールコーポレーションの関連会社の榮川酒造の工場内に整備した。発酵槽は木製5基、ステンレス製5基の計10基で、発酵を終えたもろみからアルコールを抽出する蒸留器は4台そろえた。

 「風のウイスキー」9月発売

 ウイスキー事業は、22年に観光船沈没事故で急逝したリオン・ドールコーポレーション取締役の小池駿介さん=享年(28)=が造り上げた。施設にはスコットランドでウイスキー造りを学んだ駿介さんのこだわりが詰まっている。駿介さんが仕入れたスコットランドの原酒を3年熟成させたウイスキー「風のウイスキー」は今年9月、数量限定で販売する予定。

 祝賀会では、小池信介リオン・ドールコーポレーション社長が「(駿介さんの)思いと夢を引き継ぎ、世界に通用するウイスキー事業を展開したい」とあいさつした。専門家を招いて「ジャパニーズウイスキーの展望と『天鏡』に期待すること」と題した記念座談会も開催。ウイスキー文化研究所代表の土屋守さん、サントリー名誉チーフブレンダーの輿水精一さん、酒販店「目白田中屋」店主の栗林幸吉さんが出演し、駿介さんとの思い出や天鏡への期待の言葉を述べた。