南会津強盗致傷、現場を1時間物色か 近隣3県の手口と共通

 

 南会津町藤生(とうにゅう)字馬寄ノ上の60代女性方の一軒家に14日未明、複数の男が押し入り現金1万数千円が奪われた強盗致傷事件で、女性は男らが住宅にいた時間について「1時間くらいだったと思う」と話していたことが16日までに、関係者への取材で分かった。栃木など関東近隣3県で相次いだ強盗事件でも犯人が1時間程度現場にいたケースがあるほか、山あいの住宅で住人を縛るなどの手口が共通しており、県警が関連を調べている。

 女性の証言は県警も把握しており、男らが押し入ってからすぐには逃走せず、室内を執拗(しつよう)に物色したとみて調べている。

 捜査関係者によると、一軒家の平屋全体に物色された痕跡があったという。男らが女性方の周辺には住宅がないことを把握した上で押し入り、周囲に気付かれにくいことを分かっていて、長く物色していた可能性がある。女性が事件直後に助けを求めた、いとこの70代男性は「(女性は)『男たちは1時間くらいいたと思う』と話していた」とした。女性は目隠しをされ、正確な時間は把握できなかったことから「恐怖で時間が長く感じた可能性はある」とも話した。

 一連の強盗事件を巡り、栃木、群馬、長野3県警の合同捜査班は16日、窃盗未遂で逮捕した男が栃木県佐野市のコンビニのATMで金の引き出しに失敗している様子が防犯カメラに写っていたと明らかにした。同県日光市で起きた強盗の被害者のカードを使っていた。

 窃盗未遂容疑で15日に逮捕されたのは、ベトナム国籍、住所不詳、自称内装工の男(25)。入管難民法違反(不法残留)容疑で同国籍、住所不詳、無職の男(23)も逮捕された。捜査班は男が乗っていた車を押収し、現場付近の防犯カメラなどを調べている。福島県警も合同捜査班と情報を共有しながら捜査を続けている。