写真家フラビオさん「アート楽しさ伝えたい」 中学生に制作指導

 
「喜多方の子どもたちにアートの楽しさを伝えたい」と話すフラビオさん

 喜多方市在住のイタリア人フラビオ・ガッロッツィさん(66)は写真家として活動する傍ら、期間限定で市内の中学校の文芸部の生徒たちにアートを指導している。フラビオさんは「喜多方でもっとアート活動の輪が広がるよう役に立てればうれしい」と話している。

 フラビオさんは、芸術活動が盛んなイタリアのトリノ市出身。芸術大を卒業後、フリーの写真家としてミラノと英ロンドンで計21年間、ファッション雑誌や広告撮影の仕事をしてきた。

 日本に初めて興味を持ったのは高校時代。日本人教師と出会ったことをきっかけに、日本の伝統文化について調べるようになった。46歳の時に、旅行でロンドンを訪れていた喜多方市出身の恵実子さんと出会い、結婚。3年前に「大好きな日本で暮らしたい」と生活の拠点を喜多方市に移した。

 移住後はピアノ教室を営む恵実子さんの実家の一角にフォトスタジオを構え、家族写真のほか、ラーメンや酒などの商品撮影などに取り組んでいる。ライフワークとして続けているのは、書道家や茶道家、すし職人など日本人の美しい所作を撮影することだ。「動く瞬間に芸術が生まれる。その瞬間を捉えるのが楽しい」と魅力を話す。

 今月からは新たな挑戦を始めた。部活動の地域移行に取り組む喜多方一中の文芸部の生徒たちにアートを指導するプログラムに参加。21日までの全4回で段ボールなど身近な物を使って世界に一つだけのお面を制作してもらう。

 「イタリア人は他人と違うことを好み、自分を表現することが大好き」とフラビオさん。「喜多方の子どもたちには個性を出すことや創造することの楽しさを伝えたい」と笑顔を見せる。

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フラビオさんが撮影した書道家の手元を捉えた写真