池上彰氏かたり投資詐欺疑い男逮捕 いわきの女性1010万円被害

 

 ジャーナリストの池上彰さんに成り済ました架空の投資話で、いわき市の70代女性から現金1010万円をだまし取ったとして、いわき中央署は21日午前9時ごろ、詐欺の疑いで東京都墨田区、中国籍、会社役員の男(34)を逮捕した。交流サイト(SNS)上で著名人や投資家をかたるなどした「SNS型投資詐欺」被害が相次いでおり、県内での摘発は初めて。

 逮捕容疑は、ほかの人物と共謀して3月4日~4月8日の間、池上さんらに成り済まし、いわき市の70代女性に通信アプリLINE(ライン)で「原油に投資すれば利益を出せる」などのメッセージを送って投資に参加するよう持ちかけ、女性から4月4、8の両日の2回にわたり市内で現金計1010万円をだまし取った疑い。

 同署によると、男は通貨ディーラーを名乗り「現金を受け取っただけ」と供述しているという。同署は県警組織犯罪対策課や、警視庁とつくる「特殊詐欺連合捜査班」と捜査した。この事件が同班による県内初めての摘発となった。ほかにも関与した人物がいるとみて調べている。

 同署によると、女性は動画配信サイト「ユーチューブ」に表示された画面から投資名目のウェブサイトに接続した。

 サイト内の連絡先にメッセージを送り、ラインでのやりとりが始まった。この中では池上さんや池上さんのアシスタントらを名乗る複数の人物が登場し、女性は1000万円以上の投資で入れる「倍増プラン」を提案されたという。

 女性は男に現金を手渡した後から連絡が取れなくなったため不審に思い、4月12日に同署へ相談した。