こども園開園、無期限で延期 石川官製談合、工事見通し立たず

 

 石川町の公共工事入札を巡る官製談合事件で、町は22日、秘密事項の情報が漏れた疑いのある認定こども園について、12月に予定していた開園を無期限で延期すると発表した。前町長の塩田金次郎容疑者(76)=同町形見字道橋=が官製談合防止法違反などの疑いで県警に逮捕されて以降、町が入札の執行を見合わせている影響で、追加の工事や備品購入などを発注する見通しが立たないため。

 町が整備中のこども園には町内の第一、第二保育所の園児ら計約150人が通う予定だった。延期を受け町は24日午後7時から、約110世帯を対象に保護者説明会を開く。

 保護者には動揺が広がっている。第二保育所に子どもが通っている30代女性は「預ける場所が変われば送迎の時間なども変わり、普段の生活にも影響する。早めに開園時期を示してもらわないと不安だ」と話した。

 町によると、今月以降に駐車場や遊具の整備など5件の入札を予定していた。町は再発防止に向けた第三者委員会の設置を検討しており、対策を講じた上で、入札を再開したい考えだ。

 一方、町は22日の町議会全員協議会で、町長の逮捕・勾留時や有罪判決が確定した場合、給与や期末手当の不支給や一時差し止めができるようにする条例改正案を、6月議会に提案する方針を示した。

 塩田容疑者の退職手当についても、今月末までに支払いの差し止め処分を行うと明かした。

 給与や手当を巡っては、町議会が20日、条例改正と退職手当の支払い差し止めを町に要望した。