5人死傷暴走、遺族が提訴 福島地裁に、1.3億円損害賠償求め

 

 福島市南矢野目の歩道で2022年11月、当時97歳の男がブレーキとアクセルを踏み間違え、軽乗用車を暴走させて5人を死傷させた事故で、亡くなった同市の女性=当時(42)=の夫ら遺族が、男に逸失利益や慰謝料など計約1億3300万円の損害賠償を求め、福島地裁に提訴したことが27日、分かった。訴状は4月4日付。

 訴状によると、原告は女性の夫や子どもたちなど5人。事故による夫や子どもたちなどの精神的苦痛などは大きいとし「子どもたちは母親の愛情を受けながら成長していく機会を奪われた」などとしている。また事故は男の車の操作ミスが原因で「重大な過失があることは明らか。(男は)近親者である原告らに損害を賠償する責任がある」とした。

 事故を巡っては、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で男に禁錮3年、執行猶予5年判決を言い渡した福島地裁の有罪判決が昨年4月に確定。判決によると、男は運転していた軽乗用車を歩道に乗り上げそのまま進行。ブレーキとアクセルを踏み間違えて少なくとも時速60キロまで加速し、歩行中の女性をはねて死亡させた上、信号待ちしていた車など3台に相次いで衝突、4人にけがを負わせた。