平田村会計管理者横領、懲戒免職 口止めも、ギャンブル借金返済

 

 平田村は27日、村の公金計7万6694円を横領したとして、課長職で会計管理者・出納室長の男性職員(56)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。村は「村の公表基準に従う」として職員の氏名を公表していない。職員は全額を返済しており、村は民事訴訟や刑事告訴を行わないとしている。

 村によると、職員は15日、休職者の住民税などの支払いに充てる預かり金6万3694円と、出納室の窓口業務で使う保管金1万3000円を金庫から引き出して着服した。職員は村の公金を管理する立場だった。

 22日午後、総務課職員が預かり金15万9235円を出納室から引き出そうとしたところ、9万5541円しか引き出せなかった。その際、この職員が総務課職員を別室に呼び「私が金を取り出した。金はあす、あさってには戻すので秘密にしてほしい」と横領を口外しないよう頼んだという。

 村が23日午前に事情聴取すると職員は預かり金の着服を認め、横領が発覚した。保管金についても不足があり、職員に確認したところ着服が分かった。職員は「全額をギャンブルの借金返済に充てた」と話しているという。村は、職員を指導監督する立場にあった50代総務課長についても戒告の懲戒処分とした。

 村は27日に記者会見を開き、沢村和明村長が「村への信頼を大きく揺るがすもので、村長として責任を痛感している」と陳謝した。事態を受け、村は再発防止の対策会議を開き、公金や準公金を総点検した。村は村長の給与を3カ月、副村長の給与を1カ月それぞれ10%減額する条例案を6月議会に提出する方針。