宮内庁、被告との関係否定 献上桃詐欺、職員「個人に依頼せず」

 

 宮内庁関係者を名乗り、皇室への献上品名目で福島市の農家からモモをだまし取ったなどとして、詐欺や偽造有印公文書行使などの罪に問われた東京都練馬区、農業園芸コンサルタントの男(75)の第5回公判は27日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれ、証人尋問で宮内庁職員は「男が宮内庁の業務に関わったことはない」と関係を否定した。

 男はこれまでの公判で、「自分は宮内庁から良いものを推薦する権限を持っている」などとして無罪を主張していた。この日の証人尋問で宮内庁職員は、献上品には内規があり、都道府県知事からの申し出に応じて宮内庁が受領するか判断しているとした上で「特定の個人に献上品を探すよう依頼することはない」と証言した。

 献上依頼書については、宮内庁の住所が違うことや「宮内」の印影は宮内庁が使用する角印ではなく「丸印」だったことなどを指摘。また、宮内庁が保管する献上品リストにはモモは本県では桑折町からの献上はあるが、男がだまし取ったとされる福島市の地区は記載されていないことなども証言した。次回公判は6月11日午後1時半から。