ご飯のお供にブルーベリー 須賀川の新名物開発へよしもと×有志

 
須賀川市産ブルーベリーを活用した須賀川の新名物開発に取り組む「ぺんぎんナッツ」いなのさん(左)と中村さん(右)。中央は芳乃ガーデンの塩田さん

 "ご飯に合う"ブルーベリーの新商品を―。須賀川市で、吉本興業の福島県住みます芸人「ぺんぎんナッツ」と須賀川商工会議所の菊地大介会頭ら有志が一風変わった商品開発プロジェクトを進めている。肉などと合わせて調理した意外な組み合わせの試作品だが、試食した人たちの反応は上々だ。「須賀川の新名物」誕生となるか、今後の展開に注目が集まる。

 ぺんぎんナッツのいなのこうすけさんと中村陽介さんは昨年から、耕作放棄地と本県の空の玄関口である福島空港周辺を活性化しようと、空港近くのブルーベリー農園「芳乃ガーデン」で、草刈りや摘み取り作業などを手伝っている。今回は、さらに市を盛り上げようとブルーベリーを活用した商品開発に乗り出した。

 開発に当たり、同市の翠ケ丘公園にある「Sauna&Spa Green」に併設されているレストランの平山淳二シェフが監修。これまでにブルーベリーをふんだんに使った「牛しぐれ」「豚そぼろ」「肉みそ」「ドレッシング」「万能ソース」などを試作した。「牛しぐれ」や「豚そぼろ」では、肉とブルーベリーの割合を1対1にするなど大胆に調理。ぺんぎんナッツの2人は「ほかにはない新しいものを作りたいと"ご飯に合う"ブルーベリー商品を提案したものの、こんなにおいしいものが出来ると思わなかった」と笑う。

 使用されている芳乃ガーデンのブルーベリーは無農薬で、程よい酸味と濃厚な甘さが特長という。同農園の塩田ヨシノさん(73)は「ブルーベリーはアントシアニンやミネラル、食物繊維が豊富で目の疲れにも良い。肉と合わせることで健康的に、たくさんの量を摂取できる」と期待を寄せる。

 同市で25日に開かれた「須賀川寄席」のイベントで試食会が行われた。「牛しぐれ」など4品が提供され、初めは半信半疑の表情を浮かべていた参加者も一口食べると「想像以上にご飯によく合う」「ブルーベリーがご飯のお供になるとは」などと絶賛。今後は、寄せられた意見を参考に、さらに試食会を重ねて商品化するものを決めるという。

 パッケージや販売価格、生産方法など、検討していく課題は山積しているが、市民の反応を見たぺんぎんナッツの2人は「売れると確信している」と自信をのぞかせる。「市民の意見をたくさん取り入れて、『須賀川の新名物』に押し上げたい」と意気込んだ。(高橋由佳)