凹凸で立体感...斎栄織物「3Dシルク」 ミラノの展示会で高評価

 
出展した3Dシルクを手に喜びを語る斎藤社長

 斎栄織物(川俣町)は、イタリア・ミラノで開かれた世界的な生地の展示会「第38回ミラノウニカ」に川俣シルクの製品「3Dシルク」を出展し、約2千の展示品の中で商品概要などへのアクセス数が最も多かった。斎藤栄太社長(43)は「海外の方に川俣の素材を評価してもらえてうれしい」と喜びを口にした。

 ミラノウニカは生地業界で世界二大展示会の一つとされる。今回は1~2月に開かれ、世界各地から609社が出展、取引業者など約6千社が来場した。

 3Dシルクは、斎藤社長が約8年前に開発。同社の「世界一薄いシルク」に特殊な加工を施し、凹凸を付けて立体感を生み出したのが特徴だ。同展には年2回、3Dシルクを出展してきたが「これほど注目を浴びたのは初めて」という。「薄い、軽い、凹凸がある」という近年のトレンドに合致したのが要因とみられる。

 現地と日本の出展企業を仲介する日本ファッション・ウィーク推進機構(東京都)の担当者は今回の結果について「日本の会社で恐らく初めて。会場でも『サイエイ、サイエイ』との声が多く聞かれた」と話した。

 3Dシルクが注目を浴びる中、斎藤社長は海外と比べて国内流通が遅れている現状を課題に挙げ「国内でももっと知ってもらうことが重要だ。今後のさらなる産業の発展にも貢献できれば」と決意を新たにする。