軽い・薄い・割れない...次世代太陽電池、大熊で実証開始

 
大熊町役場で始まったペロブスカイト太陽電池の実証実験

 大熊町と東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は31日、従来の太陽光パネルと比べ、軽量で柔軟性のある次世代太陽電池「ペロブスカイト」の実用化に向けた県内初の実証実験を始めた。二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」達成に向け、共同して技術開発を進め、同社は2026年度の実用化を目指す。

 同社が開発するペロブスカイトは、印刷技術を活用してプラスチック基板上に作製できる太陽電池。日本発の技術で「軽い・薄い・割れない」のが特徴。従来のパネルでは設置できなかった建築物の壁や軽量屋根などに取り付けられる。

 実証では、大熊町役場の多目的ホールにフィルム型ペロブスカイト太陽電池(縦30センチ、横100センチ)を4枚設置。発電した電力でタブレット端末の充電や照明などを稼働させる。31日から約2週間、同社の担当者が町役場に駐在し、取り組みを説明している。

 同社次世代太陽電池開発部参事の宮内裕之氏は「再生可能エネルギーを最大限に生かすキーデバイスとして実績を重ね展開したい」と述べた。町と同社は2022年7月、ゼロカーボンの達成に向けて太陽光発電の技術開発や実装などで連携する協定を締結している。