輪島塗復興へ「恩返し」 若松で14日支援イベント、作家らトーク

 
支援イベントで展示を予定している作品の一部

 能登半島地震で生産・販売拠点が倒壊、焼失するなど大きな被害を受けた国指定重要無形文化財「輪島塗」の復興を支援するイベントが14日、会津若松市のスペース・アルテマイスターで開かれる。石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)で学び、国内外で活躍している作家らによる作品の展示・販売、トークなどを行う。

 イベントは、同研修所卒業生の平竹祥子さん(51)=会津若松市在住=が中心となって企画した。平竹さんは、三菱商事に勤める夫の雅人さんが同市のデジタルイノベーションセンターに赴任したことに伴い、2020年春に本県に移住。会津塗の職人らと親交を深めながら、漆芸作家として活動している。

 平竹さんは、元日に発生した震災で母校が休校になったり、学生や教員らが避難を強いられたりしたことに胸を痛め、支援に向けてできることを模索してきた。交流のある同研修所の卒業生や元講師らに相談し、輪島市と同じく伝統工芸の息づく会津からエールを送ることにした。

 イベントでは平竹さんをはじめ会津塗の塗師冨樫孝男さん(同市)、米ニューヨーク州立大准教授で木工の指導をしているキム・ソンファさんら計9人が制作した皿や酒器、アクセサリーなどを展示する。販売も行い、収益金は輪島漆器商工業協同組合と同研修所に寄付し、輪島塗の復興に役立ててもらう。会場では、平竹さんとキムさんがトークを行い、震災後に訪問した能登半島の現状や、輪島塗作家の思いを伝える。イベント開始は午後4時。

 また30日までは同会場で輪島塗を紹介するパネル展示を行う。問い合わせはアルテマイスター保志(電話0242・27・9367)へ。

 平竹さんは「輪島で学んだ多くの作家が各地で伝統工芸の継承者として活躍している。少しでも恩返しができれば」とイベントへの思いを話している。