「ワクチン接種」一元化 東北初、大原綜合病院がセンター開設

 
(左から)土田、錫谷、斎藤の各氏

 大原綜合病院(福島市)は、院内に「大原ワクチンセンター」を開設した。これまで各診療科で行っていた成人のワクチン接種を一元的に担うほか、接種の必要性や意義を理解してもらうため行政や教育機関と連携し、県民の健康維持に貢献する狙い。同病院によると、総合的なワクチンセンターの開設は東北6県で初めて。

 ワクチンセンターは5月20日に開設。「子宮頸(けい)がんワクチン」「麻疹風疹混合ワクチン」「B型肝炎ワクチン」など各診療科で行ってきた26種類に加え、今秋から定期接種が始まる新型コロナウイルスワクチンや渡航の際に必要なワクチンなども接種できる。かかりつけ医がない人などの相談にも応じる。健診予防センターを活用し月~水曜日の午後、週33人分の枠を確保する。

 県や市、医師会、医療機関、小中高校などと連携し、講演や研修など接種の啓発活動にも取り組む。本年度は、公費負担の期限が迫る「子宮頸がんワクチン」の啓発に力を入れる。問い合わせはワクチンセンター(電話024・526・0300)へ。

 センター長に錫谷氏

 ワクチンセンター長には福島市予防接種健康被害調査委員長の錫谷(すずたに)達夫氏(福島医大名誉教授)が就いた。錫谷氏と大原記念財団の土田淳副理事長、斎藤昌之事業部統括部長は4日、福島民友新聞社の取材に「コロナでワクチンへの関心が高まった。さまざまあるワクチンで市民の健康を守ることが、地域医療を支える上で必要になるとの思いで設立した」と説明した。