仮設水路の雨水流出、福島・先達山メガソーラー造成地 県が調査

 

 断続的に降り続いた2日の大雨で福島市在庭坂の県道70号に大量の泥水が流出した問題を巡り、福島県は5日、調査の結果、現場近くで建設工事が進む先達山の大規模太陽光発電設備(メガソーラー)の造成地内にある仮設水路に土砂がたまり、雨水があふれて下流に流出したと発表した。

 県によると、先達山のメガソーラーの造成面積は約60ヘクタールで、雨水などが一気に下流に流れ出さないよう一時的に貯水する調整池が計4カ所ある。このうち造成地南側の1カ所で、土を側溝の形にした導水用の仮設水路内に土砂がたまり、周辺の水が沢に流出した。

 事業者は2日に水路内の土砂を撤去し、その後の降雨による泥水の流出は確認されていない。県は事業者に対し、災害発生時の速やかな報告と適切な開発を求める行政指導を行った。

 また造成地北側の金堀沢下流では3日、農業用水に濁り水が紛れていることが確認された。このため同市は下流の農地に影響が出る可能性があるとして、事業者を厳重注意して流出防止対策を求めた。

 市担当者は「県と現地確認し、災害が起きないよう県と事業者に求めていく」としている。

 県や市によると、同市内にはメガソーラーが建設中を含めて計26カ所ある。先達山のメガソーラーとは別のエリアを巡っては、2022年に稼働したメガソーラーの隣に0・5ヘクタール以下の小規模太陽光発電施設2カ所を建設する計画がある。