いわき2河川改修工事へ 新川、宮川 豪雨受け26年度にも着手

 

 昨年9月の記録的豪雨で氾濫したいわき市の新川と宮川について、福島県は早ければ2026年度から河川の改修工事に着手する方針を固めた。川の水を流す能力を上回る大雨がまとまって降ったことが氾濫の大きな要因であることを踏まえ、川幅を広げるなどの工事で流量を確保し、被害の軽減につなげる。5日に同市で開かれた新川・宮川浸水対策検討会で県が示した。

 検討会は冒頭を除いて非公開。県によると、新川の改修区間は約3・7キロの予定。全区間で川底を深くする工事や護岸工事を前提に整備計画を検討する。計画段階で十分な流量を確保できないと判断した場合、川幅を広げる工事も実施する。工事に伴い、弥勒(みろく)橋から下流側では立ち退きなども生じる可能性があるという。

 計画区間が約3キロとなる宮川では、川底を深くしたり、川幅を広げたりする工事を見込んでいる。県は今後、両河川で測量や設計、用地買収を進め、26年度から順次、工事を始めたい考えだ。工事の終期は現時点では見通せないとしている。

 今回の対策は、新川と宮川の下流部が対象の河川整備計画で想定する、50年に1度(1時間当たり64ミリ)の降雨量に基づく。昨年9月の記録的豪雨では、新川流域で1時間当たり70ミリの雨が降り、仮に整備が完了しても全量は流せないことから、内水浸水センサーの設置や避難計画の改善、ハザードマップの整備といったソフト面の対策も並行して進める。

 検討会は今回が最後の会合で▽応急・緊急対策▽氾濫防止対策▽被害軽減対策―の3本柱で浸水対策を進める方針を確認した。