性暴力被害者支援2倍超 福島県内23年、センター電話相談など

 

 性暴力などの被害者支援に取り組むネットワーク「SACRA(さくら)ふくしま」による2023年の支援件数が781件に上り、前年と比べて2倍以上に増えた。内訳は電話相談が718件、面接相談が22件、直接的支援が41件だった。

 ネットワークをつくるふくしま被害者支援センターが11日、福島市で開いた総会で示した。増加の要因について、生島浩理事長は旧ジャニーズ事務所(SMILE―U、スマイルアップ)の性加害問題などに言及し「社会の関心が高まり、被害者の相談に対する不安感が軽減されてきている」と述べた。

 同センターが23年に対応した交通事故関係や身体犯などを含む全ての支援件数941件のうち、SACRAふくしまが8割以上を占めた。近年は相談内容の複雑化や男性被害への対応などで支援の幅が広がっており、担当者は「課題に対し、より専門的な対応が求められている」と専門性の向上や被害者支援活動員の人材育成の必要性を挙げた。

 総会では、理事の選任で専務理事に斉藤恒一氏を選んだ。席上、支援活動員功労の渡辺茂さん、片平みや子さん、事務局功労の吾妻正好さんを表彰した。