【1位】朝ドラ「エール」放送 夫婦の物語に勇気

 
主人公の裕一(窪田正孝さん)とヒロインの音(二階堂ふみさん)

 福島民友新聞社の読者が選んだ「2020県内十大ニュース」は、福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)をモデルとした朝ドラ「エール」の放送がトップとなった。県内十大ニュースを通して1年を振り返る。

 朝ドラ「エール」は、音楽とともに歩む主人公裕一(窪田正孝さん)とヒロイン音(二階堂ふみさん)が激動の時代を乗り越え、ヒット曲を生み出し、人々を勇気づける夫婦の物語として描かれた。

 誘致活動に取り組んできた地元・福島の大きな期待を受け、3月30日から放送が始まった。だが、コロナ禍による撮影や放送の中断、出演者の志村けんさんの急逝など不測の事態が相次いだ。放送回数は当初より10回減ったものの、放送休止に伴い第1回から再放送され、放送期間は11月末に延びた。

 支え合う夫婦愛、個性的な仲間、悲惨な戦争、希望あふれる戦後、音楽が彩る表現など朝ドラ史上に残る挑戦的な内容にあふれた。東京五輪や復興を意識して企画されたが、コロナ禍を乗り越え、タイトル通り古関メロディーとともに全国にエールを送り続けた。

 福島は高視聴率を記録し、全国から注目された。古関裕而記念館の11月の来館者数は1万6161人で、1カ月で例年の年間入館者数を超えた。古関関連グッズも開発され、コロナ禍で苦しむ観光業にもエール効果が広がった。