【3位】常磐線9年ぶり全線開通 沿線復興を後押し

 
JR常磐線の富岡-浪江間が運行再開し、双葉駅(右後方)に向かう上りの一番列車=3月14日、双葉町

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、不通が続いていたJR常磐線富岡―浪江間(約20.8キロ)が3月14日に運転を再開し、9年ぶりに全線がつながった。復興を後押しし、沿線住民の生活再建やまちの活性化が進むことなどが期待されている。

 常磐線は津波で駅舎や線路が流されるなどしたため、震災直後に運休。運休区間は徐々に解消されたが、原発事故の影響で同区間は運休が続いていた。復旧に向け、JR東日本は2015(平成27)年度から試験除染や調査を実施。16年3月からは除染や橋の復旧工事などを進めてきた。

 駅も新しく生まれ変わった。双葉駅は橋上化し、東西の自由通路を新設。夜ノ森駅は古い歴史がある駅舎を解体し、東西を結ぶ自由通路を設置した。臨時駅だったJヴィレッジ駅も常設駅になった。

 再開に合わせ、夜ノ森、大野、双葉の3駅周辺の一部地区の避難指示も3月に順次解除された。

 再開当日は、沿線住民らが「おかえり常磐線」と書かれた横断幕を掲げたり、太鼓演奏で列車を出迎えたりするなど、各駅を中心に運行再開を祝福。新たな一歩に、笑顔が広がった。