【1位】全国新酒鑑評会8連覇 黄金期を迎える王国

 
金賞受賞の蔵元とオンラインでつなぎ、8回連続の「日本一」を喜ぶ内堀雅雄知事(右)と県酒造組合の有賀義裕会長=5月21日

 福島民友新聞社の読者が選んだ「2021県内十大ニュース」は、全国新酒鑑評会で本県の金賞銘柄数が8回連続「日本一」の偉業を達成した出来事が1位となった。県内十大ニュースを通して1年を振り返る。

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 2020酒造年度(20年7月~21年6月)の日本酒の出来栄えを競う今年の全国新酒鑑評会で、本県は都道府県別で長野県と並び最多の17銘柄で金賞を獲得。新型コロナウイルスの影響で金賞の選定がなかった昨年を挟み、史上最多の記録を更新する8回連続の「日本一」を成し遂げた。

 千駒酒造(白河市)は14年ぶり、花春酒造(会津若松市)は16年9月に新会社に酒造事業を譲渡してから初の金賞に輝いた。約20年ぶりに酒蔵を復活させた男山酒造店(会津美里町)は酒造り1年目で入賞した。

 日本酒の品質を左右する酒米の特徴は毎年異なり、仕込み作業は一筋縄ではいかない。出品酒の大半は酒米に「山田錦」が使われるが、20酒造年度はコメが硬く溶けにくかったため、味が薄く物足りない酒になる恐れがあった。各蔵は県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの鈴木賢二副所長から指導を受け、高い技術力で「芳醇(ほうじゅん)・淡麗・旨口(うまくち)」の県産酒を醸した。

 本県は県酒造組合が運営する県清酒アカデミー職業能力開発校を通じた人材育成が進む。新進気鋭の若手杜氏(とうじ)が頭角を現し、金賞の立役者になった。日本酒王国は黄金期を迎えている。