【4位】福島県産酒が日本一 「9連覇」全国へ魅力発信

9回連続「日本一」を喜び合う金賞受賞蔵の関係者や酒米生産者ら=5月25日、郡山市・県農業総合センター
2021酒造年度(21年7月~22年6月)の日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会の審査結果が5月に発表された。本県は都道府県別で全国トップの17銘柄が金賞を獲得。新型コロナウイルスの影響で最終審査の決審が中止となった19酒造年度を挟み、9回連続の「日本一」を達成した。
全国から826点の出品があり、入賞405点の中から金賞205点が選ばれた。都道府県別の金賞数は秋田と兵庫が13点、新潟と長野が12点で続いた。
有賀醸造(白河市)は創業以来初、男山酒造店(会津美里町)は20酒造年度で約20年ぶりに酒造りを再開してから初となる金賞に輝いた。「奥の松」を造る東日本酒造協業組合(二本松市)と、名倉山酒造(会津若松市)は金賞受賞を県内蔵元で最多の13回連続にそれぞれ伸ばした。
5月に県酒造組合の新会長に就いた渡部謙一氏(開当男山酒造)は「ふくしまの酒を全国に向けてアピールし、風評払拭のけん引役になれるようにしたい」と県産酒の魅力発信を誓った。