【10位】大雨で磐越西線の橋梁崩落 通勤・通学や物流に影響

増水で崩落したJR磐越西線の鉄橋。会津を中心に大雨で大きな被害が出た=8月4日、喜多方市
8月、会津を中心とした記録的大雨で、JR磐越西線喜多方―山都間にある濁川橋梁(きょうりょう)の一部が崩落するなど、各地で土砂崩れや浸水による大きな被害が生じた。通勤・通学や観光、物流など幅広い面で影響が続く。
同3日夕方から4日にかけて激しい雨が降り、県内では猪苗代町、北塩原村、喜多方市、会津若松市で河川氾濫の恐れなどがあるとして約2700世帯に避難指示や高齢者等避難が発令され、11市町村が避難所を開設した。西会津町では孤立状態となった奥川地区の集落に県が消防防災ヘリを飛ばし、食料を届けた。北塩原村のホテルでも宿泊客ら計約150人が一時身動きが取れなくなった。
新潟県へとつながる磐越西線は、橋梁の崩落や線路への土砂流入などの被害が発生し、不通区間の喜多方―野沢間は代行バスが運行している。運転再開時期は未定のままだ。会津地方と山形県をつなぐ幹線道路の国道121号(大峠道路)は仮設道路での片側交互通行が続いている。(おわり)