目標へ全力!自公50万票、野党60万票 参院選・投票まで1週間

 

 第24回参院選は、10日の投開票まで3日で残り1週間となった。福島選挙区(改選数1)に立候補している3候補の陣営は、有権者の反応などから投票率を2013(平成25)年の前回参院選(54.52%)の前後から60%前後と予測。陣営は都市部を中心とした浮動票の獲得が終盤戦の鍵になるとみて、集票に全力を挙げる。

 岩城光英候補の陣営は、現職2候補による「自公与党」対「野党共闘」の構図に注目が集まっているとみて投票率を60%前後と想定。前回、自民党公認候補が獲得した約48万票を上回る50万票の獲得を目指し、保守層の票固めを強化する。

 陣営は、大票田の福島市などを中心に復興政策の実行力を訴え、浮動票の取り込みを狙う。選対本部は2日に福島市で開いた会議で、茂木敏充自民党選対委員長を交えて選挙情勢を分析。茂木氏は「最終日まで接戦になる。復興を与党の力で進めることを強調し、票を積み重ねる」と述べた。

 増子輝彦候補の陣営は、政治とカネの問題を背景にした政治不信が渦巻く一方で、対決構図の明確化が選挙戦の盛り上がりを後押ししているとみて投票率を前回並みの55%前後と想定。

 得票目標は、前々回10年の参院選で民主党(当時)の候補者2人と共産党の候補者が獲得した計56万票を超える60万票を掲げた。若者や無党派層を意識し会員制交流サイト(SNS)で情報発信するなど、浮動票の掘り起こしに注力する。亀岡義尚民進党県連幹事長は「声掛けの徹底で支持を点から線、線から面へと広げる」と力を込める。

 矢内筆勝候補の陣営は、投票率を50%半ばと想定、10万票を得票目標に設定。福島、会津若松、郡山、いわき各都市部を中心に遊説し、浮動票獲得につなげる。