福島選挙区3候補、復興政策など論戦 参院選ラストサンデー

 

 第24回参院選(10日投開票)は3日、公示後最後の日曜日を迎えた。福島選挙区(改選数1)に立候補している3候補は、地盤とする地域や週末でにぎわう都市部を中心に遊説し、復興政策などで論戦を繰り広げた。

 岩城光英候補は、地元のいわき市で選挙カーを走らせた。政権与党としての実績を強調した上で「復興加速化の流れを止めない」と訴え、本県の復興政策の実行力をアピールした。

 自民党の高村正彦副総裁がいわき市で応援演説したほか、小泉進次郎農林部会長が福島、郡山、相馬3市で演説。福島市での演説で小泉氏は「復興を担うことができるのは岩城候補しかいない」と訴えた。

 増子輝彦候補は、地元の郡山、本宮、二本松3市など衆院2区を遊説。安倍政権下での復興の遅れを対立軸に強調し「福島第2原発を含めた県内原発の全基廃炉、中間貯蔵施設の整備にめどをつける」と訴えた。

 さらに民進党の岡田克也代表が本宮、二本松両市で応援演説。二本松市の演説で岡田氏は「政権交代可能な政治を実現するために信念のある増子候補が必要だ」と支持を呼び掛けた。

 矢内筆勝候補は、県南地区の白河市や棚倉町などで遊説。「福島安全宣言」を世界に発信しての風評払拭(ふっしょく)などを訴えた。