国土交通委員長就任・増子輝彦議員に聞く 復興への抱負語る

 
本県の震災復興などについて抱負を語る増子輝彦議員

 参院の常任、特別委員長人事で、国土交通委員長に就任した増子輝彦議員(民進、福島選挙区)は1日、福島民友新聞社などの取材に応じ、社会資本の整備を通じた本県の震災復興などについて抱負を語った。

 ―委員長就任の感想は。
 「福島の復興再生に役立つ委員長との意識を持っている。復興道路完成の前倒しのほか、県土の横軸の整備、特に避難指示が解除される地域につながる道路整備はぜひ進めたい」

 ―委員会で議論したい内容は。
 「外国人観光客を呼び込むことが重要と考える。持論だが福島空港の着陸料を無料化すれば、海外のLCC(格安航空会社)が来やすい環境になる。観光客が県産品を食べ、観光施設を巡れば風評の払拭(ふっしょく)につながる。実現したい」

 ―公共事業は財政再建の観点から目の敵にされることもある。
 「公共事業が全て悪だとは考えない。必要なものは積極的に、無駄なものはやらないメリハリは必要。地方に必要なインフラ整備はふるさと創生につながると考える」

 ―これまでの国会では鋭い質疑が目立ったが。
 「委員長は政府に対し、(立法府として)建設的に提言する立場にある。例えば、中間貯蔵施設の用地買収の問題では、規制官庁の環境省にとって得意分野ではない。国交省を中心に進める体制が必要ではないか。国交省の現職、OBが十分な力を発揮できるような提言をしたい」