統一候補・水野氏に協力 夏の参院選、野党各党など合意確認書

 
水野氏(前列中央)の当選に向け、協力を誓った野党各党の関係者

 7月予定の参院選福島選挙区(改選1)を巡り、国民民主党、立憲民主党、社民党の各県連と共産党県委員会、無所属の衆院議員は1日、無所属新人で県議の水野さち子氏(57)を野党統一候補とする選挙協力の合意確認書を交わした。

 共産党による水野氏推薦や共産党と水野氏の政策協定といった手法は取らず、〈1〉日本国憲法の順守〈2〉原発ゼロ社会の実現〈3〉格差是正〈4〉10月の消費増税中止〈5〉安倍政権の打倒―の5項目の合意に基づき、各党それぞれが水野氏を支援する。

 合意確認書の調印式は福島市で行われた。水野氏が「協議を重ねてきた皆さんの思いを受け止め、政治生命を懸けて戦う」と抱負を語り、立候補を見送った共産党県委員会書記長の野口徹郎氏(43)が「水野氏のために先頭に立って頑張りたい」と述べた。国民民主党の増子輝彦幹事長代行・県連代表、立憲民主党の古市三久県連代表、社民党の紺野長人県連代表、共産党の町田和史県委員長、無所属の金子恵美衆院議員(福島1区)が調印した。

 県九条の会や護憲派の大学教授らでつくる「ふくしま県市民連合」の根本仁氏らが野党共闘の呼び掛け人として立ち会った。

 福島選挙区には、ほかに自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)=2期=が立候補を表明している。