与野党一騎打ちが濃厚!森氏と水野氏 夏の参院選・福島選挙区

 

 7月予定の参院選福島選挙区(改選数1)では、自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)と、無所属新人で県議の水野さち子氏(57)が立候補を表明。自民公認、公明推薦で3選を目指す森氏と、野党共闘で議席を狙う水野氏による与野党一騎打ちの構図がほぼ確実な情勢で、両陣営は支持拡大に向けた活動を本格化させている。

 自民は、農業や商工業、建設業など約140組織でつくる支援友好団体を中心に組織体制の構築を加速させる。後援会事務所を十数カ所に設置。15日には福島市で官邸幹部を招いた総決起集会を予定、組織力の結集を図る。

 太田光秋県連幹事長は「復興・創生には県政、国政の安定が必要。支援友好団体や党員、党友の支援を頂き、さらなる支援拡大に努めていく」と気を引き締める。

 国民民主、立憲民主、社民の3党県連と共産党県委員会などは1日、水野氏を巡る選挙協力で正式に合意。連合福島や3党県連、無所属議員などで組む選対は今後、衆院の選挙区単位に選対事務所を設け、野党統一候補が自民の現職閣僚を破った前回参院選の再現を狙う。

 今野泰選対本部長代行は「前回と異なり今回は新人候補。より綿密な組織固めと戦略が必要になる」と慎重を期す。