新人・水野さち子氏「公約」発表 夏の参院選、子育て支援など

 

 7月予定の参院選で福島選挙区(改選区1)に立候補を表明している無所属で新人の水野さち子氏(57)は7日、子育て・教育環境の整備や働きやすい社会づくりなど、8項目を柱とする公約を発表した。

 人口減少に伴う課題の克服と復興の加速を公約の土台に据えた。子育て経験や保育士としての勤務歴を踏まえ、結婚から育児までの細やかな支援や環境整備を打ち出した。性別や障害の有無を問わずに働きやすい社会の実現、待機児童の解消など子育て世代に身近な問題への対応を重視した。

 復興・地方創生に向けた公約は、被災者の生活再建や生活インフラの再整備など。農業振興策として、農産物の販売価格と生産コストの差額を赤字農家に補填(ほてん)する農業者戸別所得補償の復活を示した。

 税制改革では、10月の消費税率10%への引き上げ中止を掲げた。

 また、集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回、原発ゼロ社会の早期実現などを盛り込み、野党統一候補として与党との対決色を打ち出した。

 7日に福島市で記者会見した水野氏は「分かりやすい公約を重視した。誰もが安心して生活できる社会を目指す」と話した。