自民現職に野党挑む 「参院選」4日公示、福島選挙区激戦に
第25回参院選は4日、公示される。福島選挙区(改選数1)には、自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)、無所属新人で元県議の水野さち子氏(57)、諸派新人で会社社長の田山雅仁氏(35)が立候補を予定。21日の投開票に向け17日間の選挙戦に入る。
震災から8年4カ月が経過する中、古里再生や根強い風評への対応など復興のさらなる進展に加え、地方創生、社会保障制度などが争点になるとみられ、自民公認、公明推薦で3選を目指す森氏と、野党共闘で議席獲得を狙う水野氏の2氏が激しく争う構図だ。
森氏は福島市やいわき市などで総決起大会を開き、農業や建設業、商工業など約140団体で構成する支援・友好団体と後援会の結束を強める。自民県連幹部らは県議会の合間を縫って支援者回りに奔走。前回、自民の現職閣僚が野党統一候補に敗れた経験を踏まえ組織固めを徹底する。公示後、現職閣僚が来県する予定で、政権与党の実績や実効力を周知する狙い。
水野氏は老後資金2千万円問題に端を発した年金制度の検証や10月の消費税増税中止、早期の原発ゼロ社会の実現を訴え、与党との対立軸を打ち出す。市・郡単位に19の選対本部を設け、あいさつ回りを重ね知名度向上を図っている。陣営は投票率アップと無党派層の投票動向が勝敗の鍵を握るとみており、会員制交流サイト(SNS)も使い幅広い世代への浸透を目指す。
田山氏は遊説を行わず、動画投稿サイト「ユーチューブ」などSNSを活用したネット選挙運動を展開する。
◆比例3人立候補へ
参院選の比例代表で本県関係では、自民現職で外務副大臣の佐藤正久氏(58)=2期・福島市出身、公明現職で元復興副大臣の若松謙維氏(63)=1期・石川町出身、維新現職の山口和之氏(63)=1期・福島市出身=が立候補を予定している。
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