福島選挙区・候補者が「第一声」 参院選、復興の将来像訴え
4日公示された参院選で、福島選挙区の3候補と比例代表の本県関係3候補が第一声を上げた。自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)、無所属新人で元県議の水野さち子氏(57)、諸派新人で会社社長の田山雅仁氏(35)は福島市でマイクを握った。
◆森雅子候補 震災の知見、産業の礎に
福島市のこむこむ館前で第一声。復興庁の後継組織について「帰還困難区域の皆さまの生活再建、地域再生、風評の払拭(ふっしょく)、新産業の育成など具体策を盛り込んだ新しい組織をつくる」と訴えた。
また、三つの約束として〈1〉復興の前進〈2〉生活の安心〈3〉復興の先の未来―を挙げ「人口減少社会を回復し、子どもたちの人材教育を充実させる。東日本大震災の教訓や知見を制度化し、福島県の新しい産業の礎にしたい」と語った。
ピンクのシャツに白の運動靴を履き「最後まで全力で走り抜く」と力を込めて呼び掛けた。
◆水野さち子候補 福島から声上げ変える
福島市のダイユーエイトMAX福島店前で第一声。年金制度の透明性確保、原発ゼロ社会の実現など与党との対決色を示し「福島から声を上げることが、国を変えることにつながっていく」と呼び掛けた。
立候補表明からの3カ月で「今の社会を変えてほしいとの声を多く聞いた。野党統一候補の私に対する強い思いの表れ」と強調。「国政の場で『ならぬものはならぬ』と訴え続ける」と語気を強めた。
復興・創生期間終了後を見据え「予算と人材を確保し、新たな福島をつくることが県民の願い」と訴えた。
◆田山雅仁候補 受信料は見たい人だけ
県庁前で第一声。NHKの受信料を支払っている契約者だけが視聴できる「スクランブル放送」の実現を掲げ「民意を反映した方針だ。NHKを見たくない人は受信料を支払う必要がない。この仕組みを構築していきたい」と強調した。
さらに復興では「十分な支援と資金が行き届いていない」と指摘。「財政を見直し、復興支援とともに雇用拡大を図っていく。ほかの候補者ではできないことだ」と訴えた。
待機児童問題も挙げ「安心して暮らせるまちづくりに向けて子育て支援を進める。故郷のために尽力したい」と誓った。
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