広野に「移動式期日前投票所」開設 大熊町選管、町民負担軽減

 

 大熊町選管は16日、避難した町民が入居する広野町下北迫の復興公営住宅に投票箱を積んだワゴン車で期日前投票を受け付ける「移動式期日前投票所」を開設した。

 原発事故の避難に伴う投票所までの町民の移動負担を軽減し、投票率の向上につなげる目的で、昨年の知事選に続いて実施した。訪れた町民らは車内に設置された記載台で投票用紙に記入すると、投票箱に復興への願いを込めて1票を投じた。約2年にわたり復興公営住宅で避難生活を送る女性(78)は「高齢なので、住まいの近くで投票できるのはありがたい」と話した。

 町選管は17、18の両日もいわき、田村両市の復興公営住宅計3カ所でワゴン車による期日前投票を受け付ける。