総力結集!与党・組織票上積みに奔走、野党・中通り中心アピール

 

 第25回参院選は18日で投開票日の21日まで残り3日間となる。福島選挙区(改選数1)では自民党現職の森雅子候補(54)がリードし、無所属新人の水野さち子候補(57)が追う展開が続いており、両陣営とも最終盤に向けて総力を結集、各地で支持を呼び掛ける。

 森候補は17日、大票田の郡山市などを遊説した。陣営は最終盤も国会議員や県議、市町村議員が約140団体でつくる支援・友好団体へのあいさつ回りを続け、組織票の拡大に力を入れる。同日は、自民党県連会長の根本匠厚生労働相(衆院福島2区)が県内8カ所を回り「皆さんの力で森候補を押し上げてほしい」と支援を訴えた。

 陣営は残り3日間の遊説箇所として会津、県北地方と地元いわき市を想定。票の上積みに向け、投票行動の呼び掛けも徹底する。

 自民党県連選対本部長の太田光秋幹事長は「厳しい戦いであり、予断を許さない状況が続く。党員や党友、支援団体など全ての組織と連携し、支持拡大に努めていく」と力を込めた。

 水野候補は17日、地元会津の十数カ所を巡り、足場を固めた。陣営は人口が集中する衆院1~3区の取りまとめを最重視、残り3日間で中通りを集中的に遊説する。18日は、国民民主党の玉木雄一郎代表が公示後2度目となる本県入りで、陣営を鼓舞する。

 「知名度を上げ切れるかの選挙。身近な政策を訴えているのは水野だ」と選対事務総長の亀岡義尚国民県連幹事長。有権者の関心が高い年金制度や消費税増税の是非を対立軸に掲げ、最後まで県民との距離の近さをアピールする狙いだ。

 支援する立憲民主、国民、共産、社民各党の県組織は18日、いわき市で合同の街頭演説を行い、反自公勢力の結集と森候補の地盤の切り崩しを狙う。

 政治団体「NHKから国民を守る党」の新人田山雅仁候補(35)は会員制交流サイト(SNS)のツイッターなどを活用して浸透を図っている。