星北斗氏、参院選出馬へ 自民福島県連が要請「年内にも返答」

 

 自民党県連は11日、来夏の参院選福島選挙区(改選数1)で県医師会副会長の星北斗氏(57)=郡山市、星総合病院理事長=に立候補を要請した。星氏は「自分にできることは何かをしっかりと熟慮の上、ご返答申し上げる」と述べ、立候補に前向きな姿勢を示した。

 郡山市で要請式を行い、県連の根本匠会長、西山尚利幹事長らが星氏に要請書を手渡した。終了後、星氏は報道陣に「皆さんが期待してくれているということを知った上で後ろ向きということはない」と述べ、年内にも県連に対し返答する考えを示した。

 式では、根本会長が星氏の新型コロナウイルス対応などに触れ「リーダーシップは福島の復興・創生に欠かせない」と指摘した。西山幹事長は「見識と行動力は医療分野にとどまらず、産業振興や早期復興の完遂に生かせる」と述べた。

 星氏は郡山市出身。東邦大医学部卒。医系技官として旧厚生省入省。ハーバード大公衆衛生大学院客員研究員などを務めた。2013(平成25)年から東京電力福島第1原発事故後の県民の健康影響を調べる「県民健康調査」検討委員会の座長を務めており、県医師会では新型コロナウイルス対策を担当している。党の資金管理団体「国民政治協会県支部」会長を務めている。