小野寺氏が出馬表明「悩み受け止める番」 参院選、5者協と協定

 

 今夏の参院選福島選挙区(改選数1)で、フリーアナウンサーの小野寺彰子氏(43)=郡山市=が12日、立候補を表明した。同日、立憲民主や社民、国民民主の各党県連と県議会第2会派の県民連合、連合福島で構成する「5者協議会」と政策協定を締結、統一候補として無所属で出馬する。参院選に向けては既に3人が名乗りを上げており、1議席を巡って激戦が必至の情勢になっている。

 小野寺氏は、立民県連から立候補の要請を受けており、福島市で12日に開かれた県連の常任幹事会で要請を受諾。その後、5者協の会合でジェンダー平等の実現、県内原発の全基廃炉の確実な推進など八つの基本政策について協定を結んだ。

 小野寺氏は協定締結後に会見し立候補の経緯などを説明。20年以上務めたラジオパーソナリティーで、リスナーから寄せられた多くの悩みに触れた経験を挙げ「静かに耳を傾けてきたところから、一歩も二歩も深く踏み込み、多くの人の暮らしの悩みや問題を真正面から受け止める番だと思った」と決意を語った。今後、具体的な政策を示す。

 小野寺氏は喜多方市出身。宮城学院女子大英文学科卒。エフエム山形、ふくしまエフエムアナウンサーを経て、フリーアナウンサーとして活動している。

 次期参院選福島選挙区を巡っては、現職の増子輝彦氏(74)=3期=が4選を目指し無所属で立候補する意思を固めているほか、県医師会副会長の星北斗氏(57)が自民公認で出馬する。元職の岩城光英氏(72)も立候補する意思を明らかにしている。