参院選、増子氏が無所属での出馬を正式表明 現職の「実現力」強調
今夏の参院選福島選挙区(改選数1)で、現職の増子輝彦氏(74)=3期=は8日、福島市で記者会見し、4選を目指し無所属で立候補することを正式に表明した。増子氏は現職としての「実現力」を強調し「廃炉と復興は両立しなければならない。復興と生活を第一に取り組んでいく」と決意を述べた。
自民と無所属の議員でつくる参院会派「自民党・国民の声」で活動する増子氏は会見で「与党という立場で政治活動をしてきたが、明確に無所属という立場で出馬する。参院選で審判を受けたい」とし、「選挙後も自民党に入るつもりはない」と述べた。各地域の後援会を中心に選挙戦に臨む考えも示し、自民以外で推薦政党があれば受ける意向を明らかにした。
増子氏は郡山市出身。早大商学部卒。県議1期、衆院当選3回を経て2007年の補選で参院に転身した。16年の参院選福島選挙区で、当時所属していた民進から野党統一候補として出馬し3選。しかし、20年9月の野党再編で新党に加わらず、無所属を選択した。同10月には自民党・国民の声に入り、これまでの政治姿勢を一転させて旧民主系の勢力と決別した。
旧民主党政権で経済産業副大臣を務めたほか、同党副代表や旧民進党幹事長、旧国民民主党幹事長代行などを歴任した。
参院選福島選挙区を巡っては、県医師会副会長の星北斗氏(58)が自民党公認、フリーアナウンサーの小野寺彰子氏(43)が立憲民主や社民、国民民主の各党県連と県議会第2会派の県民連合、連合福島で構成する「5者協議会」の支援を受け無所属での立候補を表明しており、現新3氏の構図となる公算が大きくなった。
町村長経験者で「福島未来賢人会議」設立
増子氏は記者会見で、県内の町村長経験者による「福島未来賢人会議」を設立したと発表した。「これまで培ってきた知見を生かし、古里創生の力にしていきたい」と述べた。
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