自民、元職・岩城氏比例で擁立へ 参院選、週内にも正式決定へ

 

 今夏の参院選で、自民党は元職の岩城光英氏(72)=3期=を比例代表の公認候補として擁立する方針を固めた。関係者によると、党内で最終調整を進めており、近く開く選対委員会に諮り週内にも正式決定する見通し。

 岩城氏は党公認だった2016年参院選福島選挙区で落選。今回、党は新人候補を公認した。岩城氏も当初、福島選挙区から出馬する意向を示していたが、出身派閥である安倍派会長の安倍晋三元首相らから比例への出馬の打診を受けて了承し、遠藤利明選対委員長と安倍派が中心となって調整を進めていた。比例代表では、党内規で「70歳定年制」と定められているが、党は福島選挙区を含む32の改選1人区での勝利に重点を置いており、選挙区の状況などを考慮したとみられる。

 岩城氏の比例出馬について、茂木敏充幹事長は10日、福島市で開かれた党県連選対会議に出席後、記者団に「遠藤選対委員長を中心に調整作業を進めている。県連の意向やさまざまな意見を聞きながら総合的に判断したい」と述べた。関係者によると、岩城氏が比例代表での公認を申請後に、選対委員会を開く。

 比例代表の本県関係では岩城氏のほか、日本維新の会公認で元職山口和之氏(66)=1期、共産党公認で現職岩渕友氏(45)=1期=が出馬する予定。