「希望の未来」訴え 参院選・福島選挙区、候補者5人が第一声

参院選福島選挙区に立候補したNHK党の元米沢市議皆川真紀子候補(52)、無所属のフリーアナウンサー小野寺彰子候補(43)、政治団体「参政党」の会社社長窪山紗和子候補(47)、無所属の元養護教諭佐藤早苗候補(62)、自民党の元県医師会副会長星北斗候補(58)は福島市で第一声を行った。
皆川真紀子候補 52 自営業 N党 新 スクランブル放送実現
JR福島駅東口近くで第一声。NHKの受信料を支払っている契約者だけが視聴できる「スクランブル放送」の実現、年金受給者のNHK受信料の無料化、消費税減税などを訴え「(NHKの視聴については)個人の自由な選択を尊重できるようにする」と支持を訴えた。
新型コロナウイルス対策について「幼児や小学生のマスク強要を見直すべきだ」と指摘。東京電力福島第1原発の処理水については「汚染水の海洋放出が決定している。世界の英知を集め、トリチウム除去に尽力するべきだ」と述べた。
小野寺彰子候補 43 フリーアナウンサー 無所属 新 安心し生活できる社会
さんかく広場で第一声を放った。ピンクのポロシャツ姿でマイクを握りしめ「今、国は国民一人一人のことを考えて政治をしているか。皆さんの思いを国に届け、安心して生活できる社会にしたい」と決意を語った。
出馬を決意してから約5カ月間、県内を回り住民の声に耳を傾けてきた。ラジオパーソナリティー時代に聞いてきた県民の生活ぶりが「しっかりと形を帯びて目の前にある」と語り「たくさんの人の生活を守りたい」と強調。「自分らしさを忘れず、18日間戦い抜く」と覚悟を述べた。
窪山紗和候補 47 会社経営 諸派 新 コロナ5類に引き下げ
JR福島駅東口近くで第一声を放ち「参政党しか日本を変えられない。今立ち上がり、大人が日本を変えることで子どもたちの幸せな未来が待っている」と支持を呼びかけた。
また「新型コロナウイルス感染症は5類に引き下げる。ワクチン接種は推奨ではなく、撤廃もしくは個人の自由にして健康を守ろう」と訴えた。「日本はがん患者や自殺者が多い。子どもの自殺も増えている」と指摘した上で「食生活や環境を改善してより良い日本をつくりたい。今、何をすれば良いのか伝えていく」と強調した。
佐藤早苗候補 62 無職 無所属 新 「大河の一滴」を目指す
飯坂町東湯野の選挙事務所近くのブドウ畑の前でマイクを握り「世の中が変な方向に行きそうだと感じ、流れを変える『大河の一滴』になろうと思った」と支持を訴えた。
参院議員は無報酬であるべきだとの考えを示し「参議院の議員会館も議員宿舎も必要ない。地元に住み、地方の生活が実感できるようにすればいい。まず私が経験し、実践できることを証明したい」と述べた。消費税廃止も提案し「消費税導入で格差が広がった。一億総中流時代を築いた物品税に戻し、JRも国鉄に戻すべきだ」と主張した。
星北斗候補 58 公益財団法人理事長 自民 新 地域医療や農業を守る
農産物直売所で第一声。「農業は命の源。世界情勢の中で翻弄(ほんろう)される農業を守り、次の世代が楽しいと思える農業をつくっていきたい」と述べ、医療や農業など「命を守る」ための政策を訴えた。
東日本大震災や東日本台風、新型コロナの対応に県医師会役員として尽くす中「どうやったら一日も早く元の生活を取り戻せるのか、安心して入院できるのか、予防接種を一日も早くできるのか、そう考えて一生懸命仕事をしてきた」と強調。中山間地域の医療提供体制など、地域医療を守っていく大切さを訴えた。
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