岸田首相、福島県復興引き続き力 参院選公示日、福島で第一声
岸田文雄首相(自民党総裁)は参院選公示日の22日、福島市の農産物直売所で第一声を上げた。東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域の避難指示解除や、本県産食品の輸入規制撤廃に向けた取り組みに触れ、引き続き本県復興に力を入れる考えを示した。
本県復興を巡っては、政府が浜通りに整備する福島国際研究教育機構について「福島のみならず日本、世界が注目する。ここから福島の未来を切り開いていかなければならない」と強調。また、政府が「伝統的酒造り」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指していることを踏まえた上で、全国新酒鑑評会で金賞受賞数9回連続日本一の本県の日本酒について「福島ブランドを世界にしっかりと押し上げていきたい」と語った。首相は会津若松市でも街頭演説した。
岸田首相は昨年10月の衆院選でも福島市で第一声を実施。震災後の国政選挙では、2012(平成24)年の衆院選で当時の野田佳彦首相(元民主党代表)、14年と17年の衆院選、13年と19年の参院選では当時の安倍晋三首相(元自民党総裁)が県内で第一声を行った。16年の参院選でも、安倍元首相が公示日に本県に入り街頭演説した。
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