参院選福島選挙区、5候補の横顔
7月10日投開票の参院選で、福島選挙区に立候補したNHK党の元山形県米沢市議皆川真紀子候補(52)、無所属のフリーアナウンサー小野寺彰子候補(43)、政治団体「参政党」の会社社長窪山紗和子候補(47)、無所属の元養護教諭佐藤早苗候補(62)、自民党の元県医師会副会長星北斗候補(58)の5人の「横顔」を紹介する。※届け出順、敬称略
一般庶民の感覚生かす 皆川真紀子(みながわまきこ)52 N 新
東京電力福島第1原発事故をきっかけに政治の世界を志した。100人以上がエントリーしたNHK党主催の参院選選挙区立候補者選抜オーディションで党公認を獲得した。「原点という言葉が適切かは分からないが、福島から日本の未来を変えたい」と、縁もゆかりもない本県選挙区からの立候補を決めた。
2015(平成27)年から4年間は山形県米沢市議を経験。市職員を巻き込みながら事業評価の必要性を訴え、任期を全うした。
「取りえがないことが取りえ」と笑うが、「一般庶民」の感覚を生かして政策を訴える覚悟だ。
「生活者」の声を国政に 小野寺彰子(おのでらあきこ)43 無 新
20年にわたりラジオパーソナリティーとしてリスナー一人一人の声に耳を傾けてきた。こうした「生活者」の声を国政に届けようと出馬を決意。「国民がもっと生きやすく、声が届きやすい社会を」と力を込める。
県内全域を歩き、あらためて住民の思いを聴いた。「立場が弱い人や生活が苦しい人の声にしっかりと焦点を当てた対策、政策に取り組みたい」。地域ごとに異なる本県の課題に真正面から向き合う覚悟だ。
毎日コーヒーを入れて飲むのが日課だが、選挙戦では声を張るため、控えている。代わりにスポーツ飲料や水を手に戦い抜く。
「ほら貝」習い自分鼓舞 窪山紗和子(くぼやまさわこ)47 諸 新
「健康には食事が一番重要と気付いた。多くの人に真の健康を取り戻してもらい、笑顔を発信していきたい」と抱負を語る。
交通事故によるまひや過労など、長年体の不調に悩まされた。さまざまな健康法を模索する中、導き出したのが「食」による健康づくり。知識を生かしミス・ジャパンのファイナリストに対する講師も経験。健康美容会社社長も務め「自分が元気になった方法を広めたい」と意気込む。
神社仏閣など日本文化が好きで、4月から「ほら貝」を習い始めた。「自分を鼓舞できる」とほら貝を手に選挙戦に臨む。
養護教諭を30年務める 佐藤早苗(さとうさなえ)62 無 新
「今が世の中の変わり目。無謀だと言われても私が思っていることを声に出したい」。6月10日に立候補を決意し、慌ただしく準備を進めてきた。
2011(平成23)年3月末の退職まで、約30年間にわたって県北の公立小学校で養護教諭を務めた。幼少期には医師、看護師、弁護士に憧れを抱いていたが、「養護教諭は全ての側面があった」と振り返る。
「ヤングケアラー」など子どもを取り巻く環境が深刻さを増す中、「教え、育めば国は滅びない」を信条に活動する。選挙をきっかけに交流サイト(SNS)にも挑戦するという。
「自分より地域」原点に 星北斗(ほしほくと)58 自 新
幼少から父母の背中を見て医師を志し、厚生省(現厚生労働省)に医系技官として入省。阪神大震災時は現地調査に奔走した。東日本大震災後、県医師会副会長として地域医療に尽くす中で何度も「政治」の大切さを強く感じた。新型コロナを転機に「県民の命を守る」ための政策を実現したいと、政治の道を志した。
地域で大切に育ててもらった恩から「自分のことより地域のこと」が生き方の原点に。県民健康調査検討委座長としての9年間も、強い覚悟でさまざまな意見の矢面に立ってきた。
朝晩、寝床でウクレレを弾く時間が貴重な息抜き。
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