星候補・岸田首相8日来県、小野寺候補・郡山や県北重点 参院選
福島選挙区では、自民党公認の元県医師会副会長星北斗候補(58)=公明党推薦=と無所属のフリーアナウンサー小野寺彰子候補(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=が事実上の一騎打ちを繰り広げる。改選1議席を巡り、星陣営は岸田文雄首相をはじめ最終盤に向け大物を続々投入。小野寺陣営は地元・郡山市や県北、浜通りを重点に票の上積みを図る。
星候補を擁立する自民は5日、党総裁の岸田首相の本県入りを決めた。公示日に続く来県で、8日に星候補の地元・郡山市で街頭に立つ。首相が選挙期間中に特定の選挙区に複数回入るのは異例で、陣営幹部は「6年前に現職閣僚の落選で失った議席奪還への意地だ」と必勝を期す。
閣僚の投入が相次ぐなど攻めの姿勢を崩さない。「震災復興に尽くしてきた候補者を勝たせたいという思いで一致している」と西山尚利県連幹事長。最終盤は郡山や県北、会津の都市部に重点を置き、一票一票の積み重ねに全力を挙げる。
小野寺陣営は5日、総合選対本部会議を開き、対立候補を着実に追い上げていると分析。立民、国民、社民各党県連と県議会会派の県民連合、連合福島でつくる「5者協議会」を中心に各党、各組織が末端まで働きかけを徹底することで最終盤での逆転を狙う。
亀岡義尚選対幹事長は県中、県南、会津で「互角の戦い」とみる。支援を打ち出す共産票の動向も注視しながら浜通りでの追い上げ、県北での票の上積みを目指す。選挙戦最終日の9日は郡山で打ち上げ式を行い、地元の盛り上がりを武器に勝利に持ち込む考えだ。
福島選挙区には、NHK党公認の元山形県米沢市議皆川真紀子候補(52)、政治団体「参政党」公認の会社社長窪山紗和子候補(47)、無所属の元養護教諭佐藤早苗候補(62)も立候補している。
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