星候補は福島や郡山で優位、小野寺候補は会津で支持伸ばす 参院選

新人5人が立候補している福島選挙区(改選数1)では、自民党公認の元県医師会副会長星北斗候補(58)=公明党推薦=が序盤からのリードを保ち、事実上の野党統一候補である無所属のフリーアナウンサー小野寺彰子候補(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=が追いかける構図は変わらない。6日には6月定例県議会が閉会し、各地で選対を預かる県議らが、10日の投開票に向けてギアを一段階上げて走り出した。
星候補は各年代から満遍なく支持を獲得、特に女性からの支持は他を引き離す。自民支持層の7割強を固め、票田の福島、郡山両市で優位に立つ。課題は4割強にとどまる公明支持層への浸透だ。自民県連は6日、各地区選対の代表が集まり、残る選挙期間の運動方針を改めて確認。西山尚利幹事長は議員会議で「それぞれの議員が党員党友、友好団体と一致団結し、一票一票の積み重ねに全力を尽くしてほしい」と訴えた。
小野寺候補は立民、社民両党支持層の7割前後をまとめたが、国民、共産支持層は5割弱と伸び悩む。出身地の喜多方市を含む会津地域で支持を伸ばしており、中、浜通りでの支持拡大を急ぐ。支援する県民連合は県議会閉会後の会議で、最終日までフル稼働で支持を呼びかけ続けることを確認。総合選対本部幹事長の亀岡義尚副会長は「与党の物価高対策の不備が追い風になり、勢いを感じている」と意気込んだ。
NHK党公認の元山形県米沢市議皆川真紀子候補(52)は厳しい戦い。政治団体「参政党」公認の会社社長窪山紗和子候補(47)、無所属の元養護教諭佐藤早苗候補(62)も立候補している。
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