野党、終盤の巻き返し届かず 参院選福島選挙区・無党派層浸透図る
県内各党の関係者は10日、各候補者の選挙事務所や県連事務所などに集まり、テレビのニュースなどで刻一刻と変わる開票状況を見守りながら、情勢を分析した。
小野寺彰子氏を擁立した野党陣営は立憲民主、国民民主、社民の各党県連、県議会会派の県民連合、連合福島でつくる「5者協議会」で草の根的に選挙戦を展開。無党派層への浸透を図ったが、自民候補の組織力を崩すまでは至らなかった。
物価高への現政権の対応不足を指摘し、消費税の時限的引き下げなどを打ち出した。各地で1日当たり10回の街頭、個人演説会を設定。選挙戦初日と最終日に立民の泉健太代表の応援を受けたほか、国民幹部も本県入りし攻勢をかけた。
陣営は遊説の打ち上げ場所に主戦場とした小野寺氏の地元・郡山市を選ぶなど最終盤まで巻き返しを図ったが、届かなかった。総合選対本部幹事長の亀岡義尚立民県連副代表・選挙対策委員長は「現政権への不満の受け皿となる構図をつくり、候補者自身の力で有権者への浸透は図られたが、及ばなかった」と語った。
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