うすい百貨店新社長に横江氏 株主総会と取締役会、平城氏退任

 
よこえ・りょうじ 福島市出身。慶大法学部卒。1980年に三越入社。三越伊勢丹不動産取締役業務部長から2017年4月にうすい百貨店業務改革推進室長に就き、19年4月から取締役管理本部副本部長を兼務した。

 うすい百貨店(郡山市)は14日、同市で株主総会と取締役会を開き、平城大二郎社長(69)が退任し、後任に横江良司常務管理本部長(65)=福島市出身=が昇任する人事を正式決定した。

 平城氏は東京都出身、慶大工学部卒。1977(昭和52)年に三越入社。三越伊勢丹百貨店事業本部リビング統括部長を経て2009(平成21)年4月にうすい百貨店社長に就任した。

 社長を13年間務めた平城氏は株主総会終了後、退任に当たり「支えていただいたことに心から感謝している。うすい百貨店のさらなる飛躍に向け、ご支援いただきたい」とあいさつした。

 百貨店の強み再構築

 うすい百貨店の社長に就いた横江良司氏に、抱負などを聞いた。

 ―抱負を。
 「消費者の需要が多様化する中、インターネット上での取引の普及などが進み、地方百貨店にとっては厳しい環境だ。新型コロナウイルスの影響もある中で商品説明やアフターフォローなど、店舗としての強みをもう一度再構築する必要がある。そのために、ライフスタイルの提案や外商の強化、デジタル変革などを進め、従来型のビジネスモデルからの転換を図りたい」

 ―コロナ禍の中、22年1月期は2期ぶりに黒字を確保した。今後の展望は。
 「従業員の営業努力に加え、食料品や化粧品などの売り上げが伸びたことが黒字につながった。今後もコロナは不透明な状況が続く。安全・安心は基本として、来店して百貨店の魅力を感じてもらえるような営業努力をしていく」

 ―中合福島店の閉店で県内唯一の百貨店となった。果たしていく役割は。
 「百貨店に一番望まれているのは中元・歳暮などのギフト商品。要望に沿った商品をお客さまに提案できるかが重要だ。ギフトに限らず、いつ行っても買いやすい、親切に対応してくれる県民百貨店を目指す。消費者の多様な需要に応えるには他の百貨店との連携も大切になる。他地域の特産品の販売など、連携をどう広げていくか考えたい」

 2期ぶり黒字 22年1月期決算

 うすい百貨店の2022年1月期決算は、純利益が1億5400万円(前期は1億3300万円の赤字)で2期ぶりに黒字となった。新型コロナウイルス禍で食料品の売り上げが伸びたことなどが主な要因。売上高も前期比8.7%増の132億8600万円となった。14日の株主総会で決算を承認した。

 部門別の売上高では、食料品が最も高い36億3100万円で前期比13.9%増。衣料品は33億1900万円(同1.2%増)、アクセサリーやバッグなど身の回り品は30億2200万円(同15.2%増)、雑貨は21億2400万円(同4.3%増)だった。

 また、中合福島店(福島市)の閉店を受けて県北地区で中元・歳暮の顧客取り込みなどを進めた結果、外商貢献売り上げが前期比13.3%増の17億2400万円となった。