大熊帰還住民の架け橋 ネパール出身女性、交流施設で復興の力に

 
「大熊の復興の力になりたい」と話すサプコタさん

 ネパール出身のサプコタ・プラティマさん(23)は、大熊町大川原地区に昨秋開所した交流施設「linkる大熊」のスタッフとして、帰還した町民らの交流の架け橋となっている。「大熊の復興の力になりたい」と施設の事務全般を担当。にこやかな笑顔で日々、町民と接している。

 日本の幼児教育に関心を抱き、高校卒業後に半年かけて日本語を猛勉強。2017(平成29)年にいわき市の東日本国際大の留学生別科に進学した。その後、市内の専門学校に進んだ後「お世話になった福島のために仕事がしたい」と今年1月から現在の職場に勤めている。

 町は原発事故の全町避難を経て、3年前に一部地域で避難指示が解除された。復興に向けて再出発した町の持続的発展のためには、住民の帰還や移住は欠かせない。「もっと大熊に若い人が増えてほしいな」。そう考えるサプコタさんは「大熊の今」に興味を持ってもらおうと、大学や専門学校時代の恩師や友人に声をかけて遊びに来てもらい、町に活気を呼び込もうとしている。

 将来的には本国で保育士として働きたいという夢もある。被災地の力になるため汗を流す傍ら、教育について独学で勉強する日々だ。「日本の素晴らしいところをたくさん学びたい」と笑顔を見せる。