農業は生きる源 小学生に体験「農園」開設、会津若松の弓田建設

 
「農業の大切さや作物を作る喜びを知ってほしい」と話す弓田さん

 会津若松市の弓田建設は毎年、市内の小学生が農業を体験する「あいづ子ども夢農園」を開いている。子どもたちが野菜の苗植えや収穫を経験しながら、食への感謝の心を学ぶ。同社社長の弓田八平さん(70)は「大地や自然に触れ、農業の大切さや作物を作る喜びを知ってほしい」と思いを語る。

 夢農園は、弓田建設の創業35周年を記念した社会貢献活動の一環で2014(平成26)年に開園した。このために買い取った同市神指町にある約2・5アールの畑では、子どもたちが社員とジャガイモやサツマイモ、タマネギなど野菜の苗を植え、収穫を体験する。野菜は同社が市内の企業などに販売し、売り上げ金も小学校に全額寄付している。

 「農業は生きる源。日本の食料自給率が低迷する現代で、土に触れて食べ物のありがたみを身をもって感じることが重要」。そう話す弓田さんの熱い思いは子どもたちにも届く。

 1年を通して野菜づくりを学んだ児童からは「農業っておもしろい」「食べ物を大事にします」などと感謝の手紙が寄せられるという。

 今年度も農園が開園し、22日には同市の日新小の2年生約60人がジャガイモの植え付けに挑戦した。小雨の中、児童が約860個の種芋を一つ一つ丁寧に植えた。

 弓田さんは一生懸命作業する児童らを見守り、「子どもは地域の宝。毎年の触れ合いが楽しみで仕方ない」と目を細める。会津の未来を担う大切な子どもたちのため、これからも夢農園を開き続ける。