まち結ぶ「花火駅伝」 29日から全国で打ち上げ、福島県内3社参加

 
(上)打ち上げに向けて花火玉を準備する従業員=糸井火工(下)本番に向けて作業に当たる三瓶さん(右)ら=赤城煙火店

 全国の花火業者が大型連休中に各地で花火を打ち上げるイベント「花火駅伝」は29日、須賀川市などで始まる。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込む国内を花火の力で明るくしようという企画で、福島県からは糸井火工(須賀川市)と赤城煙火店(喜多方市)、川崎火工服部煙火店(二本松市)の3社が参加する。関係者は「花火を楽しんでほしい」と期待する。

 イベントは、花火製造販売を手掛ける若松屋(愛知県西尾市)が昨年に続いて企画し、趣旨に賛同した全国の業者が参加する。5月8日までの10日間で、全国50社以上が全国110以上の場所で花火の打ち上げを予定している。

 実際に現地で花火を楽しんでもらおうと、各業者の判断で感染症対策を講じて打ち上げ場所や時間を公表している。糸井火工は29日午後7時30分ごろから須賀川市のいわせグリーン球場駐車場、赤城煙火店は5月4日午後6時30分ごろから猪苗代町の天神浜オートキャンプ場、川崎火工服部煙火店は同3日午後7時ごろから二本松市上川崎の阿武隈川河川敷で打ち上げる。

 火薬の平和利用訴え、ウクライナカラーも

 糸井火工は、4号玉までの約100発を打ち上げる。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、火薬の平和的な利用を訴えるため青と黄色の「ウクライナカラー」の花火も企画。イベントに賛同した同市の食品加工業いわせ食品の渡辺康弘社長(47)から「みんなを笑顔にしてほしい」と協力を受けた。糸井秀一社長(42)は「多くの人に花火を楽しんでほしい」と話す。

 赤城煙火店は2~4号玉を約200発打ち上げる予定で、本番に向けて準備を進める。花火師の三瓶茂男さん(56)は「昨年は(場所が)非公表だったが、今年は皆さんに見てもらうことができる」と喜ぶ。新型コロナの影響で花火大会の中止も相次いだ。「コロナ禍で中止となっていた花火大会も開催できるようになるとうれしい」。イベントをきっかけに、今夏は花火大会の全国的な復活を願う。