故郷・田村に創作活動と交流の場、彫刻家・吉野ヨシ子さん開設

 
「創作活動を通して古里に恩返しをしたい」と意気込む吉野さん

 田村市船引町出身の彫刻家吉野ヨシ子さん(72)=千葉県在住=は同市船引町船引に、アトリエと美術ワークショップの施設「アートプレイスあぶくま」をオープンした。創作活動を通じた地域貢献を目指す。吉野さんは「幅広い地域の交流の場にしていきたい」と意気込む。

 吉野さんは千葉県で小学校教諭を務めながら創作活動に励み、二科展特選などの受賞歴がある。定年退職が近くなり、「いずれは古里に恩返しがしたい」との気持ちを抱くようになったという。震災もあって思いは強まった。田村市の小学校で美術ワークショップを開いたり、市役所前のモニュメント制作に携わったりして、古里との距離を縮めていった。同市船引町にあるビルの空きスペースを利用できることになり、美術施設として改装した。

 吉野さんや美術仲間の作品を展示するほか、子どもから大人までの美術ワークショップの場として活用する。

 4月29日の開所式で、吉野さんは「阿武隈の地に多くの人が集まることで地域復興にもつなげたい。人の支えを礎に頑張っていきたい」とあいさつした。

 入場無料。開館日は毎月第1~3週の金、土、日曜日と祝日。時間は午前11時~午後5時。問い合わせは同施設(電話080・3094・6265)へ。