新鮮魚介、屋台でどうぞ 地震被害の松川浦・斎春商店...GW営業

 
屋台での営業に向けて準備を進める斎藤さん。背後は復旧の見通しが立たない斎春商店の建物

 相馬市松川浦近くで旅館や飲食店を営む斎春商店は、3月の本県沖地震で建物が破損するなど大きな被害を受け復旧が見通せない中、屋台での営業に乗り出す。同市尾浜字追川の同店駐車場で3~5日、魚介類の鉄板焼きや炭火焼きを販売する。専務の斎藤智英さん(39)は「何もないようでは、連休中に来たお客さんに申し訳ない。少しでも笑顔になって帰ってもらいたい」と意気込んでいる。

 同店が営むお食事処「斎春」には地震前、新鮮な魚介類を目当てに大勢の観光客が訪れていた。だが、地震で壁が崩れ落ちるなどの被害を受け、建物の使用は難しい状況が続いている。「大型連休はお客さんで一番にぎわう時期なのだが」と斎藤さんはうなだれる。あまりの被害のすさまじさに打ちひしがれたが「こんな状況でもやるしかない」との思いが次第に湧いてきたという。

 屋台では十分な調理器具が整わないため、自慢のツボダイの姿焼きなどを提供することはかなわない。それでも、海鮮焼きそばのほか、あぶったホタテ、イカなどで精いっぱいもてなすつもりだ。斎藤さんは「元気にやっている姿を、少しでもいいからお客さんに見せたい」と話した。

 時間は各日午前11時~午後3時ごろで、材料がなくなり次第終了。7、8の両日も営業する。