赤べこからアイデア...「革べこ」反響、革職人に転身・西さん制作

会津地方の伝統工芸品「赤べこ」を牛革で表現した「革べこ」が注目を集めている。制作しているのは、昨年会社員から革職人に転職した喜多方市の西洋樹さん(30)。「使えば使うほど味が出る革製品の良さと、地元の会津の良さを製品づくりで伝えていきたい」と語る。
西さんは27歳の時、郡山市で革職人に出会ったことがきっかけで革製品のとりこになった。店舗内で職人が一つ一つ丁寧に製品を仕上げる姿や、手触りが良く経年変化で色が変わる革製品に心奪われた。毎月1回、職人の元に通って革の性質や扱い方を学んだ。会社から帰宅した後は時間を忘れるほど製品づくりに没頭した。
2020年10月には、それまでに制作した製品の展示販売会を開催した。「自分が作ったものを喜んで買ってくれる人がいた。うれしくなり、革職人で勝負したい気持ちが強くなった」。その後、勤めていた会社を退職し、昨年8月に起業した。
「革製品は20代前半の認知度が低い。革製品の良さを知ってもらいたい」。そんな思いを抱えていた西さんは、全国で知名度が高い会津地方の伝統工芸品「赤べこ」に着目。「革べこ」を制作し、SNS(交流サイト)に投稿すると、「買いたい」「どこで売っているのか」など多くの反響があったという。
西さんは「今は受注生産だが、今後は店舗を構えて気軽に革製品に触れることができる場所をつくりたい。商品開発のアイデアは尽きないので、これからも形にしていきたい」と意気込みを語る。
「革べこ」は1個6500円。受注生産で販売している。問い合わせは西さん(電話080・6023・6229)へ。
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