相馬・松川浦「浜焼き」募金 地震復旧の感謝イベントに活用検討

 
管野組合長に浄財を手渡す久田会長(右から2人目)

 本県沖を震源とする3月の地震で被害を受けた相馬市松川浦の旅館街で、大型連休中に行われた「浜焼き」の販売会場に設置した募金箱に計14万5770円の浄財が寄せられた。浜焼きを実施した松川浦ガイドの会の久田浩之会長(40)は「度重なる地震で心が折れそうになったが、たくさんの方の応援をいただき、今後に向けて後押ししてもらった」と感謝した。

 ガイドの会は10日、寄付金を松川浦観光旅館組合に託した。組合は復旧後に実施する感謝イベントなどで寄付金を活用することを検討している。

 浜焼きは魚介類の姿焼きで、震災から10年を機に昨年復活した地元の味。旅館街の後継者有志でつくるガイドの会が、地震で多くの宿泊施設が休業している旅館街を活気づけたいと、4月29日~今月8日に販売した。

 期間中は県内外から連日大勢の人が訪れ、予定数の3倍程度を売り上げた。多くの来場者が募金に協力したという。

 寄付金を受け取った旅館組合の管野正三組合長(61)は多くの支援に感謝した上で「若手が連日頑張って、にぎわいをもたらしてくれた。私たち親世代も何かを次の世代に残せるよう、復旧に向け一歩一歩進んでいかなくてはならない」と話した。

 ガイドの会は、魚介類に串打ちして炭火で焼き上げ、自ら味わう「浜焼き体験」を盛り込んだ宿泊プランを計画している。旅館街の復旧後に提供したい考えで、浜焼きを通じて参加者とふれあい、松川浦の魅力をさらに発信したいという。